【テロリストのパラソル】藤原伊織

テロリストのパラソル (角川文庫 ふ 20-1)
著：藤原 伊織

第41回江戸川乱歩賞＆第114回直木賞のW受賞作品

アル中の情けない中年男が、突如巻き込まれた爆弾テロ
現在と過去が交錯し、辿り着く真実

評価されるのには、理由がありますね
W受賞は現在のところ、この作品のみだそう。

SNSの企画で知った作品ですが、とても良い出会いになりました
久々にがっつり入り込んで読了
電車の中で入り込み過ぎて、どこの駅を通過してるのか分からなくなってた・・・笑

主人公・島村とヤクザの浅井のやりとりが絶妙
シリアスな状況なのに飄々とした二人の会話はナチュラルで、この物語の根幹になっている

藤原氏は昨年亡くなられているので、もう新作は読めません
過去の作品を追いかけてみます

【容疑者Xの献身】東野圭吾

容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)
著：東野 圭吾

第134回直木賞　受賞作品

ある数学教師が隣に住む美しい女性を助けるために、計算され尽くした隠蔽工作を実行する
果たしてそれぞれの行く末は・・・？

【献身】とは「他人やある物事のために、わが身を犠牲にして尽くすこと。」（YAHOO！辞書　大辞泉より抜粋）

自分を犠牲にして成り立つ現実
そこにあるのは「愛」？「正義感」？それとも「陶酔」？


ドラマを見てしまっている上に、映画のキャスティングも知識としてあるので、いかんせん気が散りつつ読了

伏線的な描写がとてもわかりやすいので、トリック自体に特に驚きはない
あくまでも、犯罪を通して交錯する人間の心情を追いかける物語

湯川先生も草薙刑事も完全に脇役です
なので、探偵モノが好きな私は、前２作の短編のほうが好みでした

とまぁ、なんだかんだ言いつつも、映画は観にいきます
堤真一さんの演技を見るために・・・！

【十字屋敷のピエロ】東野圭吾

十字屋敷のピエロ (講談社文庫)
著：東野 圭吾

十字屋敷で起きた「自殺」と「殺人」
いわくつきのピエロが「目撃」した事件の真相とは？

なんというか・・・ミステリーの教科書みたいな作品

特に意外性のない「やっぱりね！」の犯人、ある程度読める最後の落とし方・・・
犯人の動機とかキャラクターがイマイチ弱いけど、教科書的な作品としては充分楽しめる

初期の作品ということもあって、ものすごくライトに読了

2008年9月読了マンガ

読書メーターはマンガ専用として登録中
新しい機能がついてたので、さっそく利用してみました
【20世紀少年】を読破してるので、冊数多め～
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9月の読書メーター
読んだ本の数：44冊
読んだページ数：6145ページ

勤しめ!仁岡先生 1 (1) (ガンガンコミックス)
読了日：09月01日 著者：尾高 純一
勤しめ!仁岡先生 2 (2) (ガンガンコミックス)
読了日：09月01日 著者：尾高 純一
勤しめ!仁岡先生 3 (ガンガンコミックス)
読了日：09月01日 著者：尾高 純一
よつばと! (6)
読了日：09月02日 著者：あずま きよひこ
よつばと! 7 (7) (電撃コミックス)
読了日：09月02日 著者：あずま きよひこ
よつばと! 8 (8) (電撃コミックス)
読了日：09月02日 著者：あずま きよひこ
とびきり特選あさりちゃんDVD付き特別限定セット
読了日：09月06日 著者：室山 まゆみ
豪放ライラック (5) (GUM COMICS)
読了日：09月06日 著者：桑田 乃梨子
豪放ライラック 6 (6) (GUM COMICS)
読了日：09月06日 著者：桑田 乃梨子
俺様ティーチャー 2 (2) (花とゆめCOMICS)
読了日：09月06日 著者：椿 いづみ
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (2) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (3) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (4) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (5) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (6) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (7) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (8) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (9) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (10) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (11) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (12) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (13) ビッグコミックス
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (14) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (15) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (16) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (17)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (18) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年 ―本格科学冒険漫画 (19) ビッグコミックス
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (20) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (21) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (22) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
21世紀少年 上―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
21世紀少年 下 (2) (ビッグコミックス)
読了日：09月07日 著者：浦沢 直樹
ZIG・ZAG 7 (7) (花とゆめCOMICS)
読了日：09月07日 著者：なかじ 有紀
ZIG・ZAG 8 (8) (花とゆめCOMICS)
読了日：09月07日 著者：なかじ 有紀
ヴァムピール 1 (1) (アフタヌーンKC)
読了日：09月07日 著者：樹 なつみ
ヤンキー君とメガネちゃん 9 (9) (少年マガジンコミックス)
読了日：09月19日 著者：吉河 美希
らせつの花 5 (5) (花とゆめCOMICS)
読了日：09月26日 著者：潮見 知佳
この度は御愁傷様です (モーニングKC)
読了日：09月26日 著者：宮本 福助
霊能力者小田霧響子の嘘 1 (1) (ヤングジャンプコミックス)
読了日：09月27日 著者：甲斐谷 忍
霊能力者小田霧響子の嘘 2 (2) (ヤングジャンプコミックス)
読了日：09月27日 著者：甲斐谷 忍
群青学舎 一巻 (ビームコミックス)
読了日：09月28日 著者：入江 亜季
天顕祭 (New COMICS)
読了日：09月28日 著者：白井弓子

2008年9月読了本

今月は車通勤だったので、読書量は少ないです

• 【銀河不動産の超越】森博嗣
• 【人のセックスを笑うな】山崎ナオコーラ
• 【誘拐ラプソディー】荻原浩
• 【腕貫探偵－市民サーヴィス課出張所事件簿】西澤保彦
• 【ゴールデンスランバー】伊坂幸太郎
• 【告白】湊かなえ
• 【家日和】奥田英朗
• 【イニシエーション・ラブ】乾くるみ
• 【家族八景】筒井康隆
• 【七瀬ふたたび】筒井康隆
• 【エディプスの恋人】筒井康隆
• 【男の隠れ家を持ってみた】北尾トロ

こうして見ると図書館本多し
そりゃ積読も減らんぜよ！

【男の隠れ家を持ってみた】北尾トロ

男の隠れ家を持ってみた (新潮文庫 き 28-3)
著：北尾 トロ

子供のとき「秘密基地」を近所のトモダチと作ってた
全然大したものじゃなくて、生い茂った木の裏とかですけど・・・

大人になって、実家暮らしをしていると時々無性に自分だけの空間が欲しくなる

この本も、中年男が秘密基地を作り上げて行く話
・・・かと思いきや、ちょっと一人になりたくなった男が見知らぬ土地でアパートを借りて、知り合いを作ってみようか、なんて話だった

個人的に家の内側を作り上げていく話を期待してたので、ちょっとガッカリ
ま、それなりに時間潰しになったからいいんですけどね・・・

なにはともあれ、この本や先日読んだ奥田氏の【家日和】に刺激されて、
お金はないけど、不動産サイトをついつい見てしまう今日この頃

【七瀬３部作】筒井康隆

家族八景 (新潮文庫) 著：筒井 康隆

七瀬ふたたび (新潮文庫) 著：筒井 康隆

エディプスの恋人 (新潮文庫) 著：筒井 康隆

人の心の内を読み取ることができる火田七瀬（ひたななせ）
この３部作は彼女の少女時代から20代までを描いた作品

３作通して思うのは、七瀬はすごく怖い女だということ

あるときは自分を襲ってきた中年を精神的に追い詰め、破壊する
また別のときは２組の夫婦の溝の深まりを「実験」と称して、じわりと溝が深まるよう仕向ける

美しく、大人しい女ほど怖い・・・ということか？


それにしてもシリーズ１作目【家族八景】の初版は昭和50年というのが驚き
全く古臭さを感じない

個人的に一番好きなのは【家族八景】
市原悦子主演「家政婦は見た」に通ずるものがある

【七瀬ふたたび】【エディプスの恋人】になると、謎の組織とか宇宙意思とか出てきて大変なことになる
突拍子もない感じを楽しみながら読める人にはお薦めですが・・・

【イニシエーション・ラブ】乾くるみ

イニシエーション・ラブ (文春文庫 い 66-1)
著：乾 くるみ

「必ず二回読みたくなる」の煽り文句に偽りなし
一通り読んで、「あぁ・・・！」と思い、再度全体をパラパラと読み返しました

途中、「ん？」と違和感を感じる部分が、最終的に「あぁ・・・！」となるんです


ただ、これは・・・ミステリーではないと思う
「仕掛け＝トリック」と解釈すればいいのかもしれないけど・・・
やっぱり違うかなぁ

まぁ、恋愛小説として楽しめたのでいいか

そしてこの作者、男性なんですね
P.N.で女性だと思ってた

・・・これもトリック・・・？笑